アジアごはん:肉骨茶
数年前にシンガポール・マレーシア・インドネシアに出張しました。
中国・アジア圏の食事は日本人には馴染みやすく、どれも大変美味しくいただいたのですが、中でも印象深かったのが「肉骨茶と呼ばれるもの。「バクテー」と読みます。
シンガポールやマレーシアの料理で、いわゆる煮込み料理の一種。
現地では労働者の朝食や昼食などに良く食べられているとの話で、現地の方と一緒にお昼ご飯としていただきました。
現地のオフィスのあるところですからいわゆる観光地とは一線を画し、私と同行した日本人以外はすべて地元の人。何でこんなところに見慣れない奴らがいるのだ、という視線を感じながらも、蒸し暑い気候の中でゆるゆると回る天井扇を見上げてハヒハヒいいながら食べた思い出の一食です。
早速現地のスタッフに、「あの肉骨茶を日本でも食べたいのですが、スーパーかどこかで材料は売ってませんか」とリクエストしたところ、お安い御用だと翌日にはたくさん買ってきてくれました。
ところが、帰国して自宅で作ってみたところ、臭い・気持ち悪いと家族にはすこぶる不評で、味見すらしようとしない。
まあ、現地の気候と雰囲気の中で食べたものを自宅で再現しても、そういったバックグラウンドが理解できようはずも無く、単にこれまでに嗅いだことのない奇妙な食事、というだけのものだったのかもしれません。
それから数年たち、かつての同僚が時折アジアへの出張をする職場にいるため、また性懲りも無く肉骨茶をリクエストしてみました。当然ながら彼も肉骨茶のことは良く知っており、自分のお土産も兼ねてシンガポールのスーパーで探してくれたようです。
ボンカレーくらいの箱に4袋も入っており、かなりの物量。
早速作ってみましたが、やはり家族からは大ブーイング。どうせ食べないだろうと思っていましたので、さほどショックを受けることはありませんでしたが、使い終わった鍋からいつまでも臭いが取れない、などと言いがかりまでつけられる始末。
こういう「味の鎖国」状態の連中は、現地に連れて行くしかないのでしょうかねえ...。
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